特定非営利活動法人 日中新世紀協会は、東アジア諸国の青年世代を主な対象に、文化・スポーツ・環境・経済などの交流活動を行っています。次世代を担う青年交流の実施や各分野の情報収集、有識者からの助言を頂きながら、アジアの青年交流のプラットホームとなることを目指しています。
次世代の日中青年の相互理解促進を目的に、青年世代を対象にしたさまざまな分野・テーマでフォーラムやシンポジウム・イベントなど企画・運営をおこなっています。
2008年からは「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS Programme)」で訪日される中国青年にたいし、日本滞在中の交流プログラムの企画・立案について、「公益財団法人 日中友好会館」から委託を受けて実施しています。
訪日されるさまざまな中国青年のニーズにあわせた交流内容はもちろんのこと、日本文化の理解促進および同世代の日本青年との友人関係を築けるような交流プログラムを企画・実施しています。
「財団法人 省エネルギーセンター」訪問
省エネルギー推進の中核的機関として、エネルギー消費のあらゆる分野において、省エネルギー活動の情報提供、普及推進、診断指導、国際協力などをおこなっている「省エネルギーセンター」を訪問しました。日本の省エネルギー政策や普及活動についての講義をうけてディスカッションをおこないました。
「日本企業の人事・労務管理」
財団法人 社会経済生産性本部
日本は21世紀を向かえ予想を上回る速度で人口減少社会を迎えています。そのなかで、生産性の向上が必要条件になっています。日本企業の人事・労務政策は優秀な人材確保、従業員のモチベーション向上、従業員の待遇など「日本企業の人事・労務管理」というテーマで講義をおこないました。
「若手国会議員との懇談」
後藤田正純衆議院議員を訪問し、リーマンショック直後の世界金融における日本と中国の役割などについて意見交換をおこないました。
写真は、今回団員として訪日したアテネオリンピック、北京オリンピックの飛び込み種目で合計4つの金メダルを獲得した郭晶晶さんと後藤田議員。
「企業訪問」
4班に分かれ、さまざまな分野の企業を訪問しました。訪問先のひとつである株式会社資生堂では、企業のCSR活動や中国展開の戦略などのレクチャーを受け、意見交換をおこないました。
富士山クラブ「もりの学校」
富士山清掃活動や環境教育の実習拠点である、富士山クラブ「もりの学校」を訪問し、富士山清掃活動のガイダンスをおこないました。
※所属や役職は当時のものです。
東京大学特別講義「地球温暖化防止と長期エネルギービジョン」
湯原 哲夫 東京大学特任教授
資源・エネルギー、環境分野の専門家で、日中環境エネルギー物流共同協力フォーラムの議長も務めている東京大学・湯原哲夫特任教授による特別講義がおこなわれました。この特別講義には、東京大学からのよびかけで日本人学生も聴講しました。
テーマは、日中間の環境における協力体制や、中国長期エネルギービジョン・中国のエネルギー政策についての提言・提案など。
中国の学生の中には環境・エネルギー分野に関心のある学生も多く、講義終了後には「中国ではまだ環境分野での最先端研究が行われているとは言えないが、この分野の研究を現在大学生である私たちが進めていくことは非常に意義あることで、また大きなチャンスでもあるということが十分わかった」といった発言も印象的でした。
「環境共生とリゾート経営」
星野 嘉助 株式会社星野リゾート代表取締役会長
創業以来「自然との共生」をテーマにリゾート事業に取組んでいる星野リゾートを訪問。リゾートの魅力を維持するためには、周辺環境への負荷を少なくすることが不可欠であるとし、敷地内を流れる川を利用した水力発電にて必要な電力を供給しています。廃棄物処理においてゼロエミッションを目指した取り組みなどをご紹介いただきました。
団員からは「星野リゾートがなぜ軽井沢という競争が激しい地域で成功できたのか」「中国でもリゾート開発が進んでいるが、中国での展開をどうとらえているか」「私も将来リゾート経営に携わってみたいと考えているが、ぜひアドバイスを」など、さまざまな意見・質問が交わされました。
「FM軽井沢に特別出演!」
FM軽井沢特別顧問 伊本俊二氏のご協力のもと、訪日団の代表2名がFM軽井沢の番組に特別出演をさせていただきました。貴重な機会を頂き、今回の訪日の意義や軽井沢での研修の感想や成果を述べました。
「アニメーション制作会社 マッドハウス」訪問
近年、日本のアニメーションは若者を中心に全世界で非常に高い関心を集めています。とくに中国の青年世代では、日本のアニメーションについて誰もが日本人に負けない知識を持つほど、絶大な人気を誇っています。
「BECK」「MONSTER」など有名アニメーションを制作する日本を代表するアニメーション制作会社であるマッドハウスに訪問し、アニメ制作の現状などのレクチャーを頂きました。
※所属や役職は当時のものです。
「旭川医科大学遠隔医療センター 訪問」
吉田 晃敏 学長による「遠隔地医療」についての講義
旭川医科大学は、インターネットの普及前から、遠隔地の医療従事者および患者を支援する遠隔医療を実践しており、地域間の医療格差の解消に大きく貢献しています。
また中国政府からの協力要請により、遠隔医療を中国全土に普及させるための支援も開始しています。講義では、吉田学長による最新の遠隔医療システムのご説明を頂き、団員は3Dメガネでヴァーチャル手術体験をおこないました。
「札幌市医療関係者との交流会」
札幌市では病院経営者・看護学校経営者・医師などの医療関係者との交流会を実施しました。
「オリンパスメディカルシステムズ株式会社 訪問」
最新の医療用内視鏡について講義をおこないました。
「日本の保健医療提供体制」
西澤 和子 厚生労働省 大臣官房国際課 国際協力室
日本の人口動態や出生率合計特殊年次推移の国際比較などから、日本の医療制度・医療保険制度などのガイダンスをおこなっていただきました。
※所属や役職は当時のものです。
日本の伝統文化「能楽」の講義と体験
観世九皐会 遠藤 喜久 氏
ユネスコの無形文化遺産また日本の重要無形文化財である「能学」についての講義と基本動作の体験を実施しました。
講師は観世九皐会の遠藤喜久氏。講義の始めに遠藤先生が能の一節「四海波」を披露。団員からは、その見事な声量と立ち振る舞いに驚きの声が挙がりました。
講義では「優れた古典作品として上演されているのは200数十番、そのなかでは、中国を舞台にした曲目も21曲もある」という内容もあり関心をあつめました。
その後、全員が「白足袋」に履き替え舞台に、講師の指導のもと「能」の基礎動作を体験しました。
劇団四季・北京人民芸術劇院競作「ハムレット」稽古の視察
横浜市あざみ野の「劇団四季芸術センター」を訪問しました。国の援助に頼らず劇団経営を成功させた浅利慶太氏の経営哲学に関し「今後、中国の劇団経営に生かさなくては。」という発言がありました。
また、日中競作にて公演する「ハムレット」の稽古見学においては全団員が厳しい稽古の模様を熱心に見入っていました。
「諏訪御柱曳行体験」
諏訪地方観光連盟・諏訪市木遣り保存会・四賀豊田地区氏子
本年は7年に一度行われる諏訪大社御柱祭の年です。諏訪に移動した団員は、諏訪市湖岸通りの御柱体験広場に向かいました。
会場には諏訪・四賀地区氏子の方々、諏訪市木遣り保存会の方々など100名近くの人々が集合していました。早速、御柱曳行にチャレンジ!
全団員が力を合わせ御柱を曳きました。木遣り保存会の木遣りやラッパの音に合わせ柱が動くと「ヨイサ!ヨイサ!」と大きな掛け声を出し約200メートルの道を往復、日本の伝統的なお祭りを体験しました。この交流活動は長野日報、中日新聞などで報道されました。
「日本青年交流合宿」
諏訪では合宿をおこないました。文化芸術団のメンバーは、生まれてはじめての浴衣・和風旅館体験をしました。交流会では、日本青年達に、見事な踊りや歌を披露しました。
華麗な舞いを披露する団員「ACジャパンの活動」
講師:草川 衛 氏 (社)ACジャパン専務理事
「広告を通じて様々な提言を発信、住みよい市民生活目指す」という目的で活動している社団法人 ACジャパン。
専務理事 草川 衛氏による講義を実施しました。マナー・モラルや省エネ意識の向上、国際的支援活動のCMを見ながら、ACジャパンの活動の意味、活動を支援する企業ボランティア、また国際的な公共広告活動等の実態をわかりやすく講義頂きました。
※所属や役職は当時のものです。
「若手国会議員意見交換交流会」
中国の青年指導者と日本の若手国会議員の意見交換会を実施しました。アットホームな雰囲気のなか日本の政治システムや青年世代の課題、育児などに関する質疑応答がおこなわれました。
ご出席頂いた代議士のみなさま(敬称略・順不同):
後藤田正純、小渕優子、中西祐介、三原じゅん子、福岡たかまろ
「松下政経塾の人材育成について」
松下政経塾訪問 古山 和宏 塾頭
古山和宏塾頭より「松下政経塾の人材育成」をテーマに講義を受けました。松下政経塾の卒業生は、さまざま分野で活躍をしており、中国の青年指導者達の興味は非常に高く、つぎのような多くの質疑応答がおこなわれました。
Q. 松下政経塾は過去31年間で、約240名の卒業生がいると聞きました。政治の世界に入った方が多いですが、どうやって学生たちの進路を確保し、就職させるのでしょうか?
A. 卒業生は政界だけではなく、さまざまな分野で活躍しています。私どもで進路を確保するようなことはありません。リーダーになるような人は、自分の将来を自らの能力、責任で切り開いています。
Q. 入塾者の家庭環境を教えてください(一般家庭の子息、政治家の子息、実業家の子息など)また出身大学について教えてください。
A. 一般家庭の出身者がほとんどです。1名だけお爺さんの代から政治家という塾生がいました。松下政経塾は、政治家の子息、実業家の子息しか政治・経済のリーダーになれなかったことを危機であると感じて、なるべく一般家庭のご子息の入塾を促進し育てきました。出身大学もさまざまです。大卒じゃない塾生もいますし、孤児など家庭環境に恵まれていない塾生もいます。入塾に関しては出身や出身大学は関係ありません。
JA新潟市「高付加価値農産物と食の安全性」
JA新潟市を訪れ「高付加価値農産物と食の安全性」について講義をおこないました。講義後には、フィールドワークとして「新式低温倉庫」を視察。
団員達は日本農業の品質管理の徹底と最新設備に、大変驚いた様子で熱心に質疑をおこないました。プログラムの最後では、実際の農家の方へのインタビューや古民家の見学をおこない、実際の農家の生活を肌で感じることができました。
「環日本海日中青年シンポジウム」
新潟県朱鷺メッセにて(財)環日本海経済研究所の協力のもと、「環日本海日中青年シンポジウム」を実施しました。
王華新潟総領事のご挨拶および猪口孝新潟県立大学長の基調講演などを行い、(財)環日本海経済研究所 研究員による発表を行いました。
日中の経済協力について正確なデータをもとにした両研究員からの発表に「物流企業がどのようにして自己資本比率を高めるか?」「紡織業は人材育成やブランド化について、どんな戦略があるか?」「循環型経済についての日本の先進性」などの質疑がありました。
オリンパス株式会社「最新技術開発の取組みとCSR活動」
オリンパス株式会社は、ライフサイエンス企業として、顕微鏡開発で培った技術をカメラや医療機器などさまざまな分野で発展させています。代表団には、CSR活動の取組みを具体的に紹介して頂き、日本企業にとっての国際交流、青年交流の重要性についてもお話を頂きました。
「最先端の医療機器を使いこなすには、また技術を刷新していくためには何が必要か?」との問いには、生命に関することであるため、専門家から慎重に繰り返し指導を受けること、技術開発についても日夜に励むこと、その繰り返しの過程で課題と問題を見つけ出して改善していくことが大切だとの回答を頂きました。
青年指導者分団は、中国では組織の管理や人材教育、人材育成を職務とする団員が多く、日本企業の人材育成についても興味関心を持っています。オリンパス株式会社の社内教育システムやグローバルな共同研究、共同開発システムについても真剣な表情で聞き入っていました。
※所属や役職は当時のものです。
「救急の日」防災訓練を受講
9月9日は「救急の日」東京消防庁が主催する「救急セミナー」午前の部を訪日した大学生全員で受講しました。
団員は7班に分かれ、東京救急協会の指導員からの普通救命、緊急救命、人工呼吸、AEDの使用法、小児に対する救急処置法…等、約2時間に渡るセミナーを受講しました。
団員からは「中国ではこのような講習はない、いい経験になった。」「中国に帰り、友達にも講習内容を教えたい」との声が挙がりました。
「10年後の良好な日中関係を構築するために」
瀬口 清之 キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
瀬口氏より歴史的な日中関係、日銀北京事務所長時代の経済状況、そして中国政府高官との話等を踏まえた講義を受講しました。
「中国の発展は日本の発展、日本の発展は中国の発展」という相互理解協力が必要という講義内容にて基調講演を終了しました。講演後の質疑応答では「基軸通貨の将来」「中国の土地バブル」についてなど、数多くの質問が寄せられました。
「日中大学生討論会 軽井沢」
瀬口氏による基調講演後、日中大学生討論会を開始、中国側大学生79名、日本側大学生42名が班に分かれてディスカッション。瀬口氏も各班を巡回して頂き、大学生からの質問に応えて頂きました。
討論会(分科会)は、約半日にわたり熱心におこなわれました。団員から「長時間、日本の大学生と真面目に話し合うことが出来た。忘れられない思い出」「日本人の考え方が初めて理解できた。来日前の想像と違った」という声が寄せられました。
浅間山をバックに記念撮影
※所属や役職は当時のものです。
「日本映画の現状」 博報堂DYメディアパートナーズ
博報堂DYメディアパートナーズ エンタテイメントビジネス局 峯岸局長より、日本の映画制作の現状をご説明いただきました。
映画会社が製作・配給をおこなう体制から、現在は製作委員会方式=映画会社、制作プロダクション、テレビ局、新聞社、出版社、広告代理店等が共同出資をおこない、リスク分散しながら様々な権利ビジネスを行うという方法に主流となっています。団員からは出資率などの具体的な質問が相次ぎました。
フジテレビジョン映画事業局訪問
その後、東京台場のフジテレビジョン本社を訪問しました。映画事業局制作担当局よりテレビ局のおこなう映画ビジネスやライツビジネスの現状についてご説明いただきました。
「時代劇ルネサンスプロジェクト訪問」
時代劇ルネサンスプロジェクトとは京都府の委託事業として(株)東映京都スタジオ、(株)インテージ、ビーンズ(株)が運営に参加、時代劇とそれを育んできた京都の魅力を海外にPRするプロジェクトです。
京都のウォーキングマップの制作、海外テーマパークとの交流イベントなどのの仕事を行っています。今回は時代劇ルネサンスプロジェクトを訪問、東映京都撮影所の施設案内、撮影所に働く方々との交流を実施しました。
「京都市長表敬訪問」
京都での最終日には、門川 大作 京都市長を表敬訪問しました。
※所属や役職は当時のものです。
「裏千家今日庵東京道場にて茶道体験」
庭の手水にて手と口を清めた後、門をくぐり茶室に入室。財団法人国際茶道協会、山崎武也理事より茶道体験に対する注意事項等の説明を受けました。
その後、京都より来訪の裏千家師範より、茶道の歴史、もてなしの心得、茶道の作法等、説明、門下生によるデモンストレーション後に全員で日本の伝統文化茶道の体験をおこないました。
「劇団四季芸術センター視察」
国際部アジア担当喬木主任より「劇団四季の経営と社会貢献活動」について講義をおこないました、質疑応答では、政府援助に対する質問、経営収支、採用基準、劇団員の報酬等数多くの質問が寄せられました。
講義終了後は、センター内の諸施設の視察を実施。とくにミュージカル「サウンドオブミュージック」の舞台稽古にたいして多くの団員が関心をもった様子でした。
ミュージカル「キャッツ」出演者との交流会
中国では珍しいブロードウェイミュージカルに団員一同、関心を持って舞台観賞をおこないました。
日本語のみの舞台のため、開演当初はとまどいがありましたが、その素晴らしい歌と踊りによるパフォーマンスは言葉の壁を越えて、終幕では団員からの拍手は鳴りやまぬほどでした。終幕後は、別室にて「キャッツ」出演者との交流会を実施しました。
「岡谷太鼓保存会との文化芸術交流会」
岡谷太鼓保存会による歓迎の演奏に、迫力満点の太鼓の音に団員も驚きの様子。その後、岡谷太鼓保存会オリジナル曲「風林火山」を保存会指導のもと、全員で練習体験を行なった。約30分間の短い練習時間でしたが、最終的には、全員で5分間の完璧な演奏を行う結果となりました。
中国側からの演技披露では団員の出身地の民族舞踊などを披露、この交流会の模様はNHKニュースとして当日放送されたほか、中日新聞、長野日報でも翌日の記事として掲載されました。
※所属や役職は当時のものです。
「働く日本青年の現状と課題」
(財)連合総合生活開発研究所 龍井 葉二 副所長
連合総研龍井副所長による講義を実施しました。日本の大企業や行政での雇用形態と、GDPの増加とともに変化する青年の労働意欲や労働現場の実情などを分かり易く説明いただきました。
桜美林大学「被災地での青年ボランティア活動報告と日中青年座談会」
被災地でのボランティア活動を実施した日本人学生との座談会を実施しました。牧田センター長からの挨拶後、被災地ボランティアの学生が現地での活動報告をおこないました。
「JA三島函南直売所の視察・訪問」
直場所の仕組みや効果、農産物の品質管理・安全管理などのお話をいただきました。団員からはオーガニック栽培や安全管理について多くの質問がありました。
グラウンドワーク三島「地域再生・NPO・農山村振興活動を考える」
グラウンドワーク三島事務局長、都留文科大学教授である渡辺先生による講義をおこないました。富士山山頂のバイオトイレ設置を例に、日本の市民・NPO・企業・行政のパートナーシップがどのようなものであるかを説明いただき、そのうえで、地域再生や農山村の振興に大切なことを団員達に丁寧な指導をいただきました。
フィールドワークでは、ドブ川化した源兵衛川の再生、ホタルの里作り、学校ビオトープの建設など水辺環境の再生事業の現状を視察することができました。
※所属や役職は当時のものです。
「アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流 キズナ強化プロジェクト」
アジア大洋州地域及び北米地域の41の国・地域から青少年を我が国へ招へいし、被災地視察、復興支援活動体験等を実施するとともに、被災地の青少年をそれぞれの地域へ派遣することを通じて、日本再生に関する外国の理解増進を目的とした交流プログラムです。
中国各地から選抜された約150名の大学生が訪日し、東京と被災地での交流プログラムを実施しました。
「アジアの持続可能な発展のためのエネルギー開発と将来展望」
牛山 泉 足利工業大学 学長
日本の風力発電の第一人者である足利工業大学牛山泉学長より「アジアの持続可能な発展のためのエネルギー開発と将来展望」をテーマに講義を実施しました。
次世代の担う青年世代にとって、持続可能なエネルギー社会については、共通のトピックスです。日本の大学生にも参加して頂き、ディスカッションや意見交換を実施しました。
「早稲田大学キャンパスツアー」
グループに分かれ、早稲田大学の学生たちによるガイドで、大隈重信像、大隈庭園、會津八一記念博物館、演劇博物館、生協などを参観しました。
「テルモ株式会社メディカルプラネックス」訪問
三村 孝仁 取締役 専務執行役員より歓迎のご挨拶をいただき、中国での展開についてのブリーフィングをおこないました。その後、グループに分かれて、カテーテル治療コーナーやシュミレーション人形を使ったトレーニング体験など先進医療器具を視察・体験しました。
「日中青年交流合宿」
東京でのプログラムの最終日には、日中青年による合宿交流を実施しました。被災地への思いをこめて、日本学生の指導のもと団員全員で、夜中まで千羽鶴を折ります。
「被災地プログラム」
訪日団は2団にわかれて岩手県久慈市、洋野町を訪問しました。被災時の状況や復旧状況のご説明を頂きました。団員たちは洋野町の海岸清掃などボランティア活動をおこないました。また部分復旧している路線を走りながら、車内にて震災・防災について学ぶ三陸鉄道「震災学習列車」に乗車しました。
午後3時過ぎ、列車は久慈駅を出発。街中は震災前と変わらない様子だが、陸中野田駅を過ぎると風景は一転する。
壊れた防潮堤、防風林や家屋は流され、更地となっている。一面を覆う雑草が復興の遅れを物語っているようだ。
二橋氏が通訳を通して震災当日の話を始めると、ざわついていた車内が静かになる。
線路沿いに積み重なる瓦礫の山の脇を通る時、二橋氏(北リアス線運行部・二橋守氏)は「一口に瓦礫と言われていますが、ここにあるのは私たちが住んでいた家、使っていた家具や食器です。瓦礫は想い出の品の山でもあるんです」と、被災者の思いも精一杯伝えていた。
「自然災害を前にして、人間がいかに小さいか思い知らされました。しかし三陸鉄道が震災からわずか?日後に一部で運行を再開したと聞き、三陸の人たちの思いの強さも感じました」(参加した福建農林大学の学生・陳健さん)
「フライデー FRIDY」2012年9月7日号より
降車後、久慈駅の橋上駅長に千羽鶴を手渡しました。団員は、このプログラムから自然の猛威・命の大切さ・人と人とのつながりなどを学ぶことが出来ました。
※所属や役職は当時のものです。
「水」と「エネルギー」は、共に21世紀の国際社会において多くの人々が関心を寄せるテーマであり、先進国と発展途上国が重点的に協力するべき課題となりました。
中国にとっての水問題は、安定した社会の構築という目標を実現するための重要な課題であり、我が日本にとっても、隣国の水問題に起因する問題は看過できません。
「水」と「エネルギー」は、共に21世紀の国際社会において多くの人々が関心を寄せるテーマであり、先進国と発展途上国が重点的に協力するべき課題となりました。
中国にとっての水問題は、安定した社会の構築という目標を実現するための重要な課題であり、我が日本にとっても、隣国の水問題に起因する問題は看過できません。
中国各地の急激な都市化は、水汚染に強く影響しており、水質汚染と水資源の不足が中国の経済発展のこれからの推進力を大きく制限しています。適切な水関連法案の立法・水関連政策の運営効率化は、中国の各地方政府が切迫感を募らせている重大な課題です。
地球規模での水問題の解決のためには、資源の調整が必要であり、特にアジア地域での日本・中国両国間の水分野における協力強化は、とても重要です。
このような状況のなか、日中双方の水分野における実質的な協力を展開する契機とプラットフォームをつくることを目的として、中華全国青年連合会とともに、日中水フォーラムを開催いたしました。
第1回目のフォーラムでは、2004年北京で開催し「地球環境時代の総合的水システムの形成」丹保憲仁(工学博士・放送大学学長・国際水協会(IWA)前会長)や「世界の水問題」尾田 栄章(NPO法人 日本水フォーラム事務局長)など地球規模での視座で産・官・学・民のさまざまな立場から日中の水問題について議論がなされました。
日中水フォーラム2004北京 2004年4月21日・22日
おもな実施内容
ご来賓
橋本 龍太郎 元首相
周 強 共産党青年団中央委員会 第1書記
阿南 惟茂 在中華人民共和国日本大使
基調講演
丹保 憲仁(工学博士・放送大学学長・国際水協会(IWA)前会長・北海道大学名誉教授 前総長)
尾田 栄章(NPO法人 日本水フォーラム事務局長)
全体会議
劉 志琪(中国城鎮供水協会)
坂本 弘道(社団法人 日本水道工業団体連合会 専務理事)
高橋 賢二(国土交通省大臣官房審議官)
呉 季松(水利部水資源局長)
安藤 茂(環境省水環境管理課長)
小川 敏雄(札幌市水道局)
曾 大林(水利部水土保持局)
高見 邦雄(NPO法人 緑の地球ネットワーク事務局長)
朱 金兆(北京林業大学 校長)
玉井 義弘(日中水道友好協力会)
杉本 信行(在上海総領事)
峯 運華(中日友好環保センター公害処研究員)
左 剣悪(精華大学環境学部助教授)
呉 舜澤(中国環境企画院研究員)
技術交流
「水環境と計測機器」東亜ディーケーケー株式会社
日本国際協力銀行北京事務所
※敬称略・順不同。所属や役職は当時のものです。
翌年2005年は北海道札幌市にて開催され、水問題の具体的な論点でのアプローチについての分科会や、日中の有識者によるパネルディスカッション、そして水をテーマにした日中の青年達による「日中ユース水フォーラム」がおこなわれました。
本事業は河川環境管理財団・河川整備基金、環境再生保全機構・地球環境基金、札幌国際プラザの助成を受けて開催しました。
日中水フォーラム2005札幌 2005年10月28日・29日
おもな実施内容
ご来賓
上田 文雄(札幌市長)
アルケンジャン・トラホン(中華全国青年連合会 副主席)
丹保 憲仁(放送大学長)
斎 江(中華人民共和国駐札幌総領事)
基調講演
尾田 栄章(NPO法人 日本水フォーラム事務局長)
井 文涌(清華大学教授)
高見 邦雄(NPO法人 緑の地球ネットワーク事務局長)
洪 小康(陜西省水利庁 副庁長)
パネルディスカッション
浅羽 雅晴(東京工業大学 特任教授)
澤 秀樹(NPO法人 日本水フォーラム チーフ)
大塚 健司(アジア経済研究所 新領域研究センター環境・資源研究グループ)
呉 建民(陜西省水利庁 副総工程師)
宋 序こう(城建研究院顧問高工)
井 文涌(清華大学教授)
協賛講演
真鍋 豊男(積水化学工業株式会社 専務取締役)
全体総括講演
眞柄 泰基(北海道大学創成科学研究機構特任教授)
分科会「治水・水資源管理」
石渡 幹夫(国際協力総合研究所 国際協力専門員)
貫名 功二(国土交通省 土地・水資源局水資源部水資源計画課)
郭 崗(陜西省三門峡ダム管理局副局長)
分科会「水利用・水経済」
武隈 宏之(HTコンサルタント合資会社代表)
「日本の雨水貯留技術」
安藤 茂((財)水道技術研究センター常務理事兼技監)
林 興潮(陜西省地下水工作隊長)
「陜西省における地下水資源開発と利用状況」
陳 呂軍(清華大学浙江清華長三角開発研究院 副院長)
分科会「水と日中・水文化」
石田 勇(有)北海牧場 代表取締役「水と牧畜業」
王 有生(陜西省人民対外友好協会秘書長)
魏 群発(陜西省銅川市水務局 副主任)
陳 文章(福建省社科院弁公室主任)
分科会「水と企業」
後藤 良三 東亜ディーケーケー株式会社 開発本部
「企業に於ける用水・排水と測定の重要性」
小林 剛士(株)堀場製作所 環境・フロセスシステム統括部
「排水中の有機汚濁成分計測」
張 軍旗 陜西省宝鶏峡灌漑管理局副局長
「灌漑地区の発展についての方策」
日中ユース水フォーラム
千歳川流域でのフィールドワークや昼夜をとおして真剣に話合いをおこなったプレディスカッション。5日を通して日中の大学生が両国の水問題を共有し、交流をおこないました。
※敬称略・順不同。所属や役職は当時のものです。
日中青年交流は多岐・大型化され相互交流をおこなった人数や交流の機会は増加しています。
しかしその一方、現状では、民間交流の要となりうる友人・隣人意識や、相互信頼の醸成までにはいたっていません。
交流の機会を得た日中の青年同士が、その体験を互いに豊かなものとするために、継続性を考慮した質の高い交流システムの提供が望まれます。
日中青年交流は多岐・大型化され相互交流をおこなった人数や交流の機会は増加しています。
しかしその一方、現状では、民間交流の要となりうる友人・隣人意識や、相互信頼の醸成までにはいたっていません。
交流の機会を得た日中の青年同士が、その体験を互いに豊かなものとするために、継続性を考慮した質の高い交流システムの提供が望まれます。
2010年6月17日 独立行政法人国際交流基金 日中交流センターと共催にて、日中両国の青年による日中青年交流シンポジウムを実施し、戦後から現在迄の日中青年交流の歴史や成果を考察し、21世紀の新しい交流モデルの構築に向けて、幅広い議論、意見交換を行いました。
日中青年交流シンポジウム
「21世紀の日中青年交流 青年交流基盤構築の必要性」
おもな実施内容
開会挨拶:黒田 健二 (黒田法律事務所代表弁護士)
基調講演:湯 本淵 (中国大使館公使参事官)
戦後から現在迄、両国間で、官民の様々な交流が実施されてきました。そのなかでも、特に青年交流についての歴史や方向性についてお話頂きました。
全体会議
神崎 龍志(通訳者・サイマルアカデミー講師)「日中青年交流の成果と課題」
通訳という立場から、実際に数多くの交流の現場に立ち会っていらっしゃった神崎さんに、新しい世代同士の交流に関する課題に関して、ことばのプロとしての立場からご発表頂きました。
鈴木 かえこ(鈴廣所属 京論壇 創設者)
「80年代、90年代生まれの日中青年交流と青年教育」
東大生と北京大生による、国境を超えた本気のディスカッション活動をおこなっている「京論壇」の創設者である鈴木さんに、「京論壇」の活動をとおして感じた日中の青年交流活動における課題についてご発表頂きました。
パネルディスカッション
21世紀の日中青年交流モデル・青年交流基盤構築の必要性」
21世紀の新しい日中青年交流のモデルを見据え、その交流モデルの基盤となるべきプラットフォームの必要性や求められる機能について、20歳代のパネラーを中心に来場者を交えディスカッションをおこないました。
モデレーター:丁 寧 国際交流基金
パネラー:神崎龍志、鈴木かえこ、富田茉莉(環境省・LEAF創設者)
王 嶺(弁護士・中国人留学生初の司法試験合格者)
※敬称略・順不同。所属や役職は当時のものです。
若い女性のファッション文化を中国へ発信!
日本の女性たちは、とてもオシャレでメイクも上手。メイクやファッション業界で活躍する方々を講師として、日本のファッション文化の現在を中国の若者へ伝え、交流することで、相互理解の促進を目指した「闪靓美少女 Girls Be Sparkling!」が遼寧省大連市と吉林省長春市の2都市で実施されました。
2011年10月、日本で活躍するファッションリーダーを講師として日本ファッションの現在を中国の若者へ伝え、交流することで、相互理解の促進を目指した「闪靓美少女 Girls Be Sparkling!」が遼寧省大連市と吉林省長春市の2都市で実施されました。
大連の会場では日本で流行している最新のガールズファッションを紹介。会場は平日にもかかわらず、満席になりました。
会場では、事前募集により選抜された数名の現地女性が、プロの美容師によって観客の前で変身していきます。ベースから仕上げまでのメイク工程と、へアカット、ヘアセットを体験しました。この模様は、大連テレビでもニュースや番組としても放送されました。
プログラムの最後に日本風のファッションやメイクで変身した大連の女性達がステージにあがりました。
今回の講師である日本の橋本幸生さんをはじめ、講師の皆さんが2011年7月にオープンした「大連ふれあいの場」を表敬訪問しました。
長春では大連で華麗に変身した女性の例をあげて、メイクのポイント、ヘアセットのノウハウなどを講師が丁寧に説明。
いま日本で流行しているガールズファッションに関しても、日本の読者モデル渡辺由布子さんを講師に迎え、レクチャーをおこないました。
会場には女子大学生だけでなく、幅広い年齢層の女性や美容師を目指している若い男性など大勢の方にお越しいただきました。質問応答の時間では時間をオーバーして多くの質問が飛び交いました。
バックヤードでは、参加者の皆さんひとりひとりにメイクとヘアセットを施していきます。参加者の多くは、本格的なメイクは初めてで、またメイク自体が初体験の大学生もおり、喜びと驚きで皆さん笑顔です。
開催概要
主催:独立行政法人 国際交流基金 日中交流センター 大連ふれあいの場 長春ふれあいの場
共催:特定非営利活動法人 日中新世紀協会 Juno Japan Co,.Ltd
協力:株式会社MILBON breen × GAFF青山
※所属や役職は当時のものです。
この活動は、日中緑化交流基金により日中民間緑化協力委員会資金助成事業としてご支援を頂き、中国側カウンターパートである中華全国青年連合会および実施地域の行政機関や青年組織、ボランティアの方々とともに実施をつづけています。
現在までに3省7地域において約1,800haの植樹活動をおこなっています。
実施地の中心である靖遠県は甘粛省中部に位置します。黄河の上流・中流部分が県内に154kmにわたり流れています。植林予定地は、靖遠県・平川区・白銀区と三箇所の隣接地帯にあり、黄河からは約2km。山間部と河川が共存する地域です。
実施地である甘粛省靖遠県は、黄河の上流地域に位置しており、年間を通じて降雨は少なく気候は乾燥しています。1970年代から人口増加とともに森林が大量に伐採され、植生はより深刻な状況となりました。
その結果、土壌は黄河に流れ込み、黄河沿岸部の生態環境を年々悪化させている原因のひとつとなっています。黄河は、水質の悪化だけでなく水量も年々減少し、靖遠流域の水位も急激に下がりはじめています。
また靖遠県では、砂嵐が頻繁に発生しており、甘粛省中部、内モンゴルのオルドス平原と、さらには東南アジア地区の環境にたいしても影響がでています。本プロジェクトでは、甘粛省靖遠県の黄河流域沿岸の生態環境の改善を目的に、3年間で110haの植林を実施します。
第1期 平成25年度 実施面積:30ha
プロジェクト実施前の実施地
耐寒性、耐乾性、耐病虫害性の現地樹種をおもな樹種とし、喬木・潅木、針葉樹、広葉樹の混交林をつくります。樹種はコノテガシワ、ニセアカシア、イタチハギ、紫斑牡丹、文冠果を中心としました。
コノテガシワ
ニセアカシア
紫斑牡丹
内陸部に位置しており、黄河河谷地帯、黄土高原の旱魃丘陵峡谷地帯に位置します。平坦な地形は土壌がやわらかく、孔隙が多いのが特徴です。気候は典型的な大陸性気候で、年平均気温は8.7℃・平均降雨量が200mmです。降雨量は少なく、乾燥しています。
靖遠県青年連合会によって保護・管理がおこなわれる予定です。
実施地の酒泉市独山子郷は、バダインジャラン砂漠に位置し、山間の盆地型の地形です。半砂漠型乾燥気候に属し、降水量は少なく乾燥した気候です。厳しい生態環境で市内の森林カバー率は僅か3%です。
実施地周辺地域では、砂漠化、土壌の塩性化現象がとても深刻な問題となっています。隣接する玉門市では、市の面積の約50%が砂漠化しており、土壌の流失や貧弱化は、日々深刻化しています。
日本にも影響する黄砂や洪水などの自然災害の発生も年々増えています。本プロジェクトでは、森林面積を効率的に増やし周辺地区の黄砂、水土流失等の自然災害を軽減することを目的に実施いたします。
第1期 平成23年度 実施面積:43ha
第2期 平成24年度 実施面積:61ha
第3期 平成25年度 実施面積:61ha
プロジェクト区の土壌は主に荒漠化塩土と風沙土であり、土は主に砂壌と軽壌が多く、造林ではアルカリ性に強い樹種を選択します。新疆楊は苗高3.0m以上、胸径1.5㎝以上の苗木を使用。クコはおもに宁杞1号、2号を採用し、そのなかでも根が整っているものを使用しています。
クコ・新疆楊・ポプラ
実施地の独山子は東郷族という少数民族地区です。東郷族の青年達を中心に植樹活動を行っています。
酒泉市青年連合会によって保護・管理がおこなわれる予定です。
甘粛省中部に位置する定西市の渭源県。黄河最大の支流「渭河」の源泉地でもあります。黄土高原丘陵溝谷区と西泰嶺山脈が交差するエリアで、海抜が高く(1,914m〜3,941m)全域に山が連なり起伏に富んでいます。
定西市民による植林活動の成果で、被覆率は年々向上しています。渭河の水土流失も少しずつ抑えられてきています。
本プロジェクトによって「次世代に続く森林づくり」の基礎をより強化し、より多くの住民への環境保護意識の啓蒙を促進します。
第1期 平成19年度 実施面積:55 ha
第2期 平成20年度 実施面積:80 ha
第3期 平成21年度 実施面積:105 ha
第4期 平成22年度 実施面積:110 ha
第5期 平成23年度 実施面積:100 ha
第6期 平成24年度 実施面積:100 ha
高速道路の道路脇には、盛んに植樹が行われており、緑のインフラを整備しています。
雲杉と落葉松を中心に植樹をおこなっており。85%以上の活着率を見込んでいます。実施は丘陵地のため、人力で水を運ぶ作業もかなりの重労働です。
黄土高原丘陵溝谷区と西泰嶺山脈西側の交差地帯で、黄土高原黄土丘陵溝谷区に類します。
気候は、典型的な中温帯大陸性季節風気候区で、場所によっては大陸性冷風湿潤気候に属する。夏は涼しく、冬は寒く乾燥しています。照射量は十分で植物の生長に適しています。
プロジェクト4期目の現地視察および打ち合せの様子
定西市青年連合会および甘粛省林業局・環境保護局によって、保護・管理をおこなっています。
プロジェクトの実施地域は、長江・珠江の上流に位置しています。土壌の大部分は岩石の風化で形成した黄壌で、水土流失が深刻な問題です。毎年、長江・珠江に流れ込む泥砂は2.7億立方メートルに達するといわれています。
プロジェクトの実施地域は長江、珠江の上流に位置して丘陵地です。長期にわたって、土地開墾と樹木伐採がおこなわれたため、水源涵養と調節機能が低下し、水土流失による両江下流の生態安全と現地住民の生活を脅かしています。
現地住民の緑化環境保護意識は高まっており、一部では積極的に緑化活動を展開しています。このプロジェクトをとおして、日中両国の環境保護の分野での交流をより促進していきます。
第1期 平成20年度 実施面積:67 ha
第2期 平成21年度 実施面積:113 ha
第3期 平成22年度 実施面積:100 ha
ユーカリほか
総人口は27.5万人。農業人口は25万人で、少数民族は総人口の53%を占めています。1人当たりの耕地面積が少ないため、ほとんどの農民はトウモロコシと野菜の育成で生計を立てています。
※数字は当時のものです
貴州省安順市青年連合会が、林業局、水利局、環境保護局などの複数の行政部門との連携をおこない、保護・管理が実施されています。
プロジェクト終了後、実施の現状と成果に関しての打ち合せをおこないました
凱里市は貴州省の南東部に位置する自然の美しい観光都市です。しかし山表面の風雨による浸食は激しく、土壌はやせて保水力も劣っており、水土流失と石漠化も年々深刻になっています。
実施地の植生はまばらで、被覆率が低いため、雨季に入ると地表の流量が多くなり、鉄砲水の被害をたびたび受けています。そのたびに田畑、農地は冠水して、周辺道路交通と庶民の生活を脅かしています。
この地域は、国家レベルの自然保護区である「雷公山」と「母なる大河 長江」支流の生態建設の重点地区でもあり、プロジェクトで生態環境の整備に寄与するとともに、現地の青年世代への環境保護意識の啓蒙を促進します。
第1期 平成16年度 実施面積:100 ha
第2期 平成17年度 実施面積:60 ha
第3期 平成18年度 実施面積:65 ha
第4期 平成19年度 実施面積:70 ha
第5期 平成20年度 実施面積:75 ha
※平成20年1月の豪雪および凍結災害により事業地域の植栽木が倒伏や折損、凍死の被害を受けました。
女貞・楮の木・香樟等の混交林
凱里市は貴州省の東部に位置し、少数民族のミャオ族、トン族自治州の州政府所在地となっています。貴州省の省都である貴陽まで170kmです。総人口は45万人であり、そのうちミャオ族を主体とした少数民族の人口は33.5万人で全体の74.4%を占めています。
※数字は当時のものです
岩の性質が複雑であることから、溝谷が縦横に走っており、河川網の密度は高い(侵食作用が強い)ことが地形的な特徴です。
気候は中亜熱帯湿潤温暖気候に属する典型的なモンスーン気候で、雨量も充分にあります。
植林実施地は林地となり、実施地の村民委員会によって保護・管理されています。
青海チベット高原及び黄土高原が交錯するエリアであり「風と砂の源」ともいわれています。黄河の上流に位置するため、植物は少なく、地形も複雑な地域です。
長期に渡った「重牧軽林」の政策により、過度な放牧がおこなわれたために、表土流出が深刻な問題となりました。
実施地は、植生が少ないため水土保湿能力が低く、全省でも水土流失がひどい区域です。水土保湿林を営造し、水分蓄積と田畑防御林をつくることで、生態環境の整備を目指します。
第1期 平成18年度 実施面積:80 ha
第2期 平成19年度 実施面積:67 ha
第3期 平成20年度 実施面積:67 ha
沙棘や柽柳(タマリスク)、雲杉などを中心にしました。杉は苗齢7年,苗高30cm以上,沙棘は苗齢2年,苗高40cm以上のものを使用しました。
沙棘(サジー)
干ばつ、激しい温度差、乾燥、砂嵐、土壌浸食などの厳しい自然環境で生息するグミ科の木です。やせた土地にも育ちやすい樹種です。
青海省海南ウイグルチベット自治区の東北部、黄河上流に位置し、青海省の省都である西寧との距離は113kmです。青海省黄土丘陵の溝壑区にあり、河川の交差部分は洪水で侵食しやすく、黄河南北の岸辺が高く、河川から山にかけての複雑な地形をもっています。
典型的な高原気候で、年間平均降水量は300-400mmで、夏に降水量が多く、5-9月に一年の85%の降水量があります。
貴徳県林業環境局が専門の専門の保護管理員を派遣し保護・管理をおこなっています。
プロジェクトの実施地である青海省海南チベット族自治州同徳県は、青蔵高原の東北部に位置し、青蔵高原を渡る黄河の源流域です。
しかし自然環境の悪化や、現地住民の生活様式の変化などが原因で森林破壊が進んでいます。
生態環境の悪化、水土流出など、この土地に住む農牧民の受ける被害はますます深刻な問題となっており、黄河の土砂流出量は年々増加しています。
日中両国青年により実施される本プロジェクトは、青蔵高原の草地退化や流域の土砂流出防止、事業地域一帯の生態環境修復を促し、ひいては青海全省および黄河中・下流域全住民の生活環境、経済活動にとってもメリットのある事業とすることを目指しました。
第1期 平成15年度 実施面積:100 ha
第2期 平成16年度 実施面積:100 ha
第3期 平成17年度 実施面積:100 ha
地形や土壌に合わせ、効果的な整地方式で苗木の植樹を行いました。
沙棘(サージ)・檸条・ポプラ
人口:49,600人(チベット族、サラ族、回族、モンゴル族など)
気候:年平均気温2.0℃・年間平均降水量424mm
※数字は当時のものです
同徳県林業環境保護局により保護・管理をおこなっています。
当サイトをご覧になる際には、推奨のブラウザをご利用されることをおすすめいたします。その他のブラウザでは、一部をご利用いただけない場合がございますのであらかじめご了承ください。
※ 当サイトではJavaScriptを使用しています。快適にご利用いただくには、ブラウザの設定などでJavaScriptを有効にすることをお勧めいたします。
IE 8.0 以上 / Google Chrome/ Firefox 最新版
特定非営利活動法人 日中新世紀協会は、当サイトをご利用になる方(以下、ユーザー)のプライバシーを尊重し、ユーザーの個人情報の管理に細心の注意を払い、これを取り扱うものとします。
詳細は下記をクリックしてご確認ください。
特定非営利活動法人 日中新世紀協会は、当サイトをご利用になる方(以下、ユーザー)のプライバシーを尊重し、ユーザーの個人情報(以下の定義に従います)の管理に細心の注意を払い、これを取り扱うものとします。
個人情報とはユーザー個人に関する情報であって、その情報を構成する氏名、住所、電話番号、メールアドレス、勤務先、生年月日その他の記述等によりユーザー個人を識別できるものをいいます。また、その情報のみでは識別できない場合でも、他の情報と容易に照合することができ、結果的にユーザー個人を識別できるものも個人情報に含まれます。
当サイトが収集した個人情報を調査・研究等のために利用し、または外部に提供及び公開する場合には、その目的及び情報の範囲を明らかにして、本人の同意を得たうえでおこないます。収集した個人情報について、本人から開示、もしくは訂正・削除の請求があった場合には、必要な調査を実施したうえで、合理的な範囲でこれに対処します。
当サイトは、活動のため、個人の情報を収集するあるいは個人の情報の提供を受ける場合には、その具体的目的を明らかにするとともに、収集および利用について、本人の同意を得ることとします。当サイトが個人情報の処理等を外部委託する場合には、契約書等で漏洩や再提供・目的外使用を行わないよう個人情報の取り扱いに関する事項を定め、安全について適切な管理を実施します。
当サイトに含まれる内容は、当会または当会が著作権者の同意を得て使用しているものです。
当サイトに掲載されている全ての内容に関し、無断で使用・複製することは禁止いたします。また、当サイトの利用は、非営利目的の個人的利用、その他法律によって認められる範囲内に限るものとし、この範囲を超えてのダウンロード、複製等の利用はできません。
当サイトに掲載している情報については、充分注意・確認をした上で掲載しておりますが、情報が古くなっていたり、間違っている場合もございます。当該情報につき利用者の方が損害を被った場合でも当会は一切責任を負えません。当サイトの情報は、利用者の方自身の責任においてご利用ください。
また当サイトを利用したこと、当サイト自体が利用できないこと、または欠陥があったことに起因するあらゆる損失や損害に対し、直接的、間接的に関わらず、たとえ事前にその可能性について予見できたとしても、利用者の方にたいして、いかなる責任も負いません。
当サイトよりリンクされているサイトについて、当該サイトに掲載された情報の正確性、合法性、道徳性、著作権の許諾を保証したり、当該サイトの提供先自体、および当該サイトに掲載されている商品等の品質を保証したりするわけではありません。
万一、リンク先のサイトの利用につき問題が生じた場合、当該責任はリンク先のサイトが負っていますので、利用者の方ご自身の責任で対処してくださるようお願いいたします。また、当サイトに記載されている情報は予告なしに変更または削除されることがあることをご了承ください。
お問い合わせはメールにてお願いいたします。
また、日中新世紀協会の関連団体の情報など、お問い合わせ頂きましてもお答えいたしかねるものもございますので、あらかじめご了承ください。